海外で買い物をする楽しみは、商品だけではありません。
販売員とのやりとりも、大きな魅力のひとつです。
日本の老舗店のように、海外でも一流のお店には商品を知り尽くしたプロがいます。彼らに目的や希望を伝えると、こんな風に質問されることがあります。
- どんな場面で使うのか?
- どんなテイストが好きか?
- どんなライフスタイルを送っているか?
その答えをもとに、いくつもの魅力的な提案をしてくれるのです。
「この色ならシャツはこちら、ジャケットはこれ」
「別の色合わせなら、こういうコーディネートはどうですか?」
まったくタイプの違う驚くような提案を受けることもあります。
最終的にどれを選ぶかは、こちらのセンス次第。販売員はプロとして、その場にふさわしい装いを明快に示してくれるのです。
大切なのは「流行だから」ではなく、そのシーンに相応しいかどうか。
これは、今の時代のAI──チャットGPTの使い方にも通じると思います。
AIをどう使いこなすかも大事ですが、その前に「どう伝えるか」がもっと大切。
質問や要望の伝え方を磨いていなければ、AIから期待する答えを引き出せずに「使えない」と愚痴ることになってしまいます。
結局のところ、プロの販売員との対話も、AIとの対話も同じ。
こちらの伝え方が、結果を大きく左右するのだと思います。